東日本大震災や熊本地震など、日本には想像を超える地震がいくつも起きています。
そのこともあり、日本でもあちこちで「震災に対する備え」の重要性が叫ばれているのですが、「簡易トイレ」の重要性は意外と知られていません。
災害時に起きる「トイレ」の問題は、特に女性にはよく知っていてもらいたいこと!その上で、「簡易トイレ」がいかに重要になるのかも知っていてほしいです。
事情を知れば、必要な防災グッズのトップクラスに入ると言ってもいい「簡易トイレ」についてまとめてみました。
災害になると、トイレは使えません!水も使えません!!
災害になると、断水が起きて「水が使用できなくなる」というのは良く知られていることですよね。
そのために、トイレ用の水をためているという人もいるでしょう。
でも!災害で水が使えなくなると、用をたしたあとに流す水も使えなくなってしまうんです。
これが、あまり知られていないこと。
大規模な地震だと、お風呂の水でトイレを流してもあふれ出てくることがあります。
また、避難所になった場所のトイレは「避難してきた人がみんなで使うと、詰まってしまうために使用禁止」になることも少なくありません。
また、最初は流れていても「使っているうちにだんだん流れなくなってくる」ということもあるので、最初は仕えていたとしても注意が必要です。
さらに、大規模地震の場合は水道管自体が壊れることも少なくなく、この場合はどうやってもトイレを使うことはできません。
震災時のトイレ事情は、甘いものではありません!
東日本大震災では、水道から水が出るようになるまでに数週間かかったところもありますし、せっかく水道管を直しても、余震で再び破裂してしまったところもありました。
災害時の水事情は、本当に大変なのです。
だからこそ、簡易トイレを自宅にも!!
そこで、災害時のために用意しておいてほしいのが「簡易トイレ」です。
簡易トイレにもいろいろと種類があって、100円ショップにも販売しているのですが、これは尿限定で大には対応していないことがほとんど。
災害時の備えとしては、大にも対応できる簡易トイレが必要です。
簡易トイレは、トイレに「蓄便袋」という袋を設置し、その中に凝固剤を入れます。
その中に用を足し、固まったら袋を締めて可燃ごみとして出すだけ。
袋の中で尿や便がさっと固まるので、トイレを汚すことがありません。
袋と凝固剤だけ、トイレとして使える段ボールも販売されていますので、トイレが壊れてしまった時のためにどちらも用意しておくことができると楽でいいですね。
簡易トイレは、自治体の防災訓練などにも使われるようになってきており、その重要性がどんどん広まっています。
できるだけ多くの人に知ってもらい、簡易トイレの準備をしていてほしいですね。
女性は特に「トイレ問題」が気になるはず
トイレの水が流せないことは、どんな人にとっても辛いこと。
でも、特に女性は辛い人が多いのではないでしょうか?ただでさえ辛い被災なのに、トイレでも問題が出てくるとそのストレスは半端なものではありません。
水が自由に使えないことは、思った以上に人に大きなストレスを与えるものです。
そのストレスを少しでも和らげることができるように、この「簡易トイレ」を持っておくことをお勧めします。
「100枚5000円」ほどで販売されていることも多く、意外に手軽な価格で購入することができますので、家族の人数を見て必要な分をストックしておくといいでしょう。
また、いざという時に「使い方が解らない」ということのないように、あらかじめ使い方をしらべておくこと・家族で共有しておくことも大切です。
地震や災害はいつ起きるか解りません。
解らないからこそ、きちんとした備えをしておくことが必要です。