スローフードを実践してみたいと考えるとき、スローフードとはどのようなことなのかということをある程度は知識として知っておきたいものです。
スローフードについて特別な準備や難しい計画などはあまり必要ではありません。
簡単にスタートできること
大切さになんとなくでも気がついたら、だれでも今日からでもスローフード生活を始めることができるものなのです。
食材のたどってきた経過を知り、できるだけ質の良いものを手にとろうとする意識から、地元の食材や郷土料理などを守っていくことにつながっていき、それがスローフードとなります。
日本ではもちろん、世界の各地でも、スローフードに関連したイベントや運動などが盛んに行われていますので、これらの活動に参加することも良い方法です。
そこでは特にスローフードとは何かということについて改めて難しい説明をしなくても、イベントに参加しながら、スローフードの大切さについて自然と知っていくことができるものなのです。
スローフードのコツとしてまず考えられるのは、食材の質や産地に気を配ってみることになります。
地元の郷土料理や特産物などについて充分に知ることができれば、他の地域の食材について知る旅をしてみるということも良い方法です。
また、そのような食材や料理を1人で楽しむのではなく、家族や友人などと一緒に食べて楽しむということもスローフードの実践において大切なこととなります。
スローフードをこのような感じで続けていくことによって、食事そのものが楽しいものとなり、食べたものが身体の中で効率良く消化されたり、リラックスして食べることで精神面の安定が見られたりします。
質の良い食材を使って、それを楽しくおいしく食べるということが、スローフードを実践するにあたって最も大切な心構えになるのかもしれません。
スローフードを実践していくことによって、自分の身体やライフスタイルまでをも見直してみることができるのです。
誰でもできるスローフード
スローフードを実践してみようと考えるとき、スローフードの意味がどのようなものなのか、またスローフードを実践するための計画を立てるなどといったところから始めようと考えると、なんだか難しく思えてしまいます。
スローフードはどこででも、だれでもできることであり、またさまざまな準備や難しい考えや知識などが必要な種類のものではありません。
身体にとっておいしいと感じるものを、おいしく食べることが、スローフードにおいてもまずは大切なことであり、そうでなければスローフードが楽しくないものになってしまいます。
それに加えて、口にする食材がどのような人の手をたどって、どのような過程を経て目の前に料理として存在しているのかということを知れば、身体にとって安心な食材を食べることができますし、目の前に並んでいる料理の最終的なスパイスとなるのです。
食材の過程を知る
食材の過程を知るということは、食材について思いをはせることができるうえ、それを話題として会話をしながらゆっくりと楽しく食べるという行為になりますので、まさにスローフードの理想としているところになります。
たとえば、食材の過程を知るためには、総菜などの形で販売されている、既に出来上がった料理から食材を見るよりも、今から調理される状態で食材を見るほうが生産者をより良く知る形となり、理想的だと思われます。
これは、同時に質の良い食材を選択することになり、地元でその食材を生産している人たちを守っていくことにつながっていく、スローフードの狙いとなるのです。
最初は1人だけが実践している小さなスローフードの運動だったとしても、それが数人、数十人という大きな輪になっていくことによって、スローフードの運動がなければ、消えてしまっていたかもしれないような食材や料理をまた盛り立てていくことになるのです。
消えていく可能性があったかもしれない、郷土料理や地域の特産品を守っていくことができるのは、スローフードの大きな醍醐味となります。