一口に登山と言っても森林浴や心身をリフレッシュさせる目的の"精神面に主眼をおいたもの"から、自分の体力の限界に挑戦する目的の"体力面に主眼 をおいたもの"までいろいろあります。
グループのメンバー同士とのコミニュケーション
グループ登山の場合には自分の目的と一緒に山登りをする仲間との目的が同じであることが、不満のない充実した登山 を楽しむコツでもあります。
最近特に中高年に人気の高い"レクリエーション"としての登山では、前者が殆どで、比較的低い山をゆっくりと登るために森林浴を楽しんだり、風景を楽しんだりする以外にも登山仲間との心の交流を深めることができるのも魅力の一つです。
森の中を歩いているうちに、心がリフレッシュされて自然に開放的になりお互いに何でも話せるような雰囲気になって、グループの連帯感が深まることもよくあります。
具体的に見てみると、まず 1つ目の"軽登山"は、本格的な登山とは違って片道2時間以内の比較的登りやすい山を選んで軽装備で登るもので、自然の美しさを満喫しながらしかも登山特有の達成感を味わうことを目的としています。
グループのメンバー同士で、励ましあいながら山頂を極めた瞬間は感動や喜びもひとしおです。
手軽なハイキングやトレッキング
次に2つ目の"ハイキング"は、山頂を目指す登山とは違って手軽に自然に親しんだり健康増進の手段として行われるものですが、そのコースには初心者向けのたやすいものから低山を越えたりするやや難易度が高くなっているものもあり、メンバーやその日の状況を考慮して選ぶことができます。
また、コースが整備されて分かりやすいために道に迷ったりする心配も殆どなく、ゆったりとした自然の中で思う存分安心してウォーキングを楽しむことができるでしょう。
さらに3つ目には、"トレッキング"という登山がありますが、これは"ハイキング"同様に山を極めることを目的とするものではなくて山歩きを楽しむ ことを目的とするものです。
川に沿って歩く"リバートレッキング"、雪原を歩く"スノートレッキング"、高山植物が咲き誇る花畑を歩く"フラワートレッキン グ"などいろいろと楽しむことができ、趣味の同じ仲間同士で親睦を深めるにはもってこいのレクリエーションとなっています。
自然の風景の美しさを堪能
"自然の風景の美しさ"を満喫することは、登山の大きな楽しみの1つです。
たとえば高山植物や山野草が咲き競う春の山は、山全体が特有のすがすがしい匂いにつつまれ木々が新芽を吹いてワラビやゼンマイ、ウド、タラの芽などといった山菜の宝庫に早変わりし、まるで自然の息吹を凝縮したようなキラキラした美しさで輝いています。
また実りの秋は山が一年で最もあでやかな季節で、キノコやアケビなどをあちこちで見つけることができたり、沿道の紅葉も見事で、その背後には雄大や山々が高く澄んだ青空そびえて言葉では言い表せないような春とは違った美しさを堪能することができます。
さらに、それらの感動した風景をスケッチしたり写真におさめたりする楽しみも登山にはあります。
登山の様々な楽しみ方
登山やハイキングの日記として、はがき大のスケッチブックに感じたままの風景を描いておいたり、デジカメで撮った写真を家に帰って整理したり、パソ コンで編集してポストカードにしたりすることによって登山だけでなく、水彩画やデッサン、コンピュータなどにも興味が湧いてきて趣味の分野もどんどん広 がっていきそうです。
山は私たちの目を楽しませてくれるだけでなく、川のせせらぎの音、虫の音、小鳥のさえずりによっても私たちの心も癒してくれます。
ストレスやイライラを解消することができるというα波音楽のCDで、森林の音を収録したものがあり私も家でよく聴いているのですが、音が私たちの心に与える力のすごさをいつも感じます。
山の風景の美しさでもう1つ見逃せないのが、"ご来光"と"夕日"です。
地平線から昇ってくる"ご来光"は、登山の苦しみを乗り越えたものだけに贈られる自然からのプレゼントで、写真で見るものとは比べ物にならないほど美しくて思わず神の存在を感じてしまうほど誰もが感動すると言われます。
また山々を赤く染めながら雲海に沈んでいく大きな夕日は、"ご来光"同様に感動物でその美しさに誰もが思わず息を呑んでしまうようです。
四季折々、様々な表情を見せてくれる山々はマジ魅力的。
真夏の今でも、ちょっと標高の高いところへ行けば、涼しい風が吹いています。
まずは手軽に近くの山へトレッキングというのはどうかな。
近頃運動不足のあなたにマジでおすすめかもしれないぞ。