フィットネスというと、その言葉は日本の中でもすっかり定着している感があります。
ただし、きちんと意味を調べてみると、体をシェイプアップさせてプロポーションを維持する、というような体型的な意味だけではなく、健康や体力の維持向上を目的として運動を行うこと、というように、健康な生活を維持する、という目的があることがわかります。
フィットネスの目的を考える
体型を維持するということだけではなく、健康の維持、増進、健康な状態への回復、という観点からもフィットネスとはどういうものかを考える必要がある、ということです。
ですから、その人によって、フィットネスはどのようなものであり、どのような目的で行うものなのか、ということは異なってくるということが言えますね。
あなたはフィットネスをどのような目的で行うつもりでしょうか。
その目的には、健康の維持だけでなく、体力のアップ、シェイプアップ、ダイエット、ストレスの発散、腰痛や肩こりなどの解消、気分転換など様々なものが考えられます。
運動の一環ではありますが、フィットネスの内容は平和的で日常的であることが多く、スポーツ競技のように得点や技術を人と争う、ということはほとんどありません。
個人の目的のために、平和的で日常的、つまりそんなに難しくない運動を継続していくこと。
これこそがフィットネスである、ということが言えるのではないでしょうか。
目的は様々ですが、個人がそれぞれの生活を快適に過ごすためである、ということは言えるかもしれません。
一方の人にはシェイプアップやダイエット、という目的があったとしても、それはその人が快適だと感じるためのものであり、違う人にとっては、ただ運動をすることで日常のストレスを発散し、運動不足を解消する、ということが快適だと感じる、というものなのかもしれません。
その人にとって自分の目的に沿って生活を快適にするための運動。それこそがフィットネスである、ということが言えるのではないでしょうか。
フィットネスの必要性と健康
フィットネスとは、個人がそれぞれの目的によって自分の生活を快適にするために日常的に行う運動のことです。
人と競ったり得点を競ったりするものではなく、あくまでも個人的な目的のために、簡単な運動を継続的に行う、というのがフィットネスです。
では、このようなフィットネスの必要性はどこにあるのでしょうか。
フィットネスの必要性が大きく取り上げられるようになったのは、もちろん第二次世界大戦後のことでしょう。
戦争以前は運動云々よりも、生きていくということに精一杯であり、食生活も豊かではなかったため、運動不足や過食による生活習慣病なども今ほどは深刻ではありませんでした。
現代の問題は過食とストレス
ところが、世界的に平和になり、生活の水準が上がってくると、食生活が充実するようになり、過食、という状況が生まれるようになります。
また、仕事などによって日常的に運動不足になる人も増え、深刻な生活習慣病の蔓延が起こってきました。
また、仕事のストレスなどを発散する場所のなくなった人は、日常的にストレスを抱えたままとなり、精神衛生がよくない、という状態になることも多いといいます。
こうした状況を改善させるためには適度な運動が必要である、ということが研究によって明らかにされるようになり、フィットネスの重要性、必要性が叫ばれるようになってきたのです。
現代人の生活は慢性的な運動不足だとも言われています。
また、過度なストレスにさらされることも多く、それらを解消することが心身の健康の維持につながると考えられているのです。
こうした心身ともに健康な生活を維持するためには、適度な運動を繰り返し行うことが適しています。
こうした概念からフィットネスの必要性は高まり、誰もが適度な運動を気軽に行えるような環境が整えられていくこととなったのです。
運動不足になると、心臓や血圧、血管などに疾患が起きる可能性が高くなってくるとも言われます。
こうした生活習慣病の予防のためにも、人それぞれの目的を設定した適度な運動を行うことは生活の中で欠かせない要素となっているのです。